フェミニストブログ 
まず、問いかけたいのは、天皇制が現代の日本社会にとって一体どんな意味を持つのかということだ。天皇制が「国民の象徴」とされているが、その実態はどうだろうか？この制度が果たして今の私たちの生活に本当に必要なのか、疑問に思う。結局のところ、天皇制は権威主義の残滓にすぎず、権力者が国民を統制するための「道具」として利用されてきた歴史がある。それなのに、どうしてこんな古臭い制度がまだ続いているのか、理解に苦しむ。
特に問題なのは、天皇という「象徴」が常に男性であることが当然視されている点だ。なぜ女性が天皇になれないのか、理論的に説明できる人間はいるだろうか？その理由として「伝統」や「歴史」が持ち出されるが、そんな曖昧なもので女性の権利を制限するのは到底納得できない。何百年にもわたる「伝統」が女性を差別し続けてきた事実を無視するな、と言いたい。
女性天皇を拒む根深い「男尊女卑」
天皇制の持つ性差別的な要素は、女性天皇を拒否する姿勢に象徴される。なぜ「女性天皇」はいまだに議論の的になるのか？それは、この制度がいまだに男尊女卑の考え方を根底に持っているからだ。現代社会においても、女性が権力の座に就くことがタブーとされるのは、天皇制がその象徴であるからに他ならない。
そして、その理由を「伝統」や「文化」として正当化しようとする者たちがいるが、その「伝統」がどれだけ女性を抑圧し、排除してきたのかについては一切語られない。女性天皇を認めないことは、男性中心の権力構造を維持しようとする試みであり、それ自体が時代錯誤だ。
天皇制と家制度の強化
天皇制はまた、「家族」という名の下に社会をコントロールするための仕組みでもある。天皇が「国民の象徴」であると言われるとき、それは国民全体を一つの「家族」として従属させようとする考え方の現れだ。この「家族」という概念が、結婚して子どもを持ち、男が働き、女が家庭を守るという古臭い役割分担を強化している。
家制度における「家」の概念が、女性を家に閉じ込め、家庭内での役割を固定化するためのものであることは明白だ。天皇制が存在する限り、家族の中で女性が従属する立場に追いやられる可能性が高くなる。こんな古臭い家父長制を現代社会で維持することは不必要であり、害悪でしかない。
権威の象徴がもたらす不平等
天皇制は、その「象徴」としての役割を通じて、現代の日本社会における不平等を助長している。天皇制が存在することで、女性は社会の中で一定の役割に閉じ込められ、可能性を制限される。この制度がいまだに維持されている限り、女性が完全に平等な権利を得ることは難しい。
「伝統」や「文化」の名のもとに、女性の権利を制限する行為は、現代のフェミニストにとって到底受け入れられない。天皇制は、この不平等な構造を守るための最たるシンボルであり、その存在自体が女性のエンパワーメントを妨げる大きな障害となっている。
天皇制の経済的な負担と女性の不利益
また、天皇制を維持するためには莫大な税金が必要である。この税金は全ての国民から徴収されているが、その使い道が「象徴」の維持に向けられるのは理不尽だ。女性の経済的地位がいまだに低く、労働が過小評価されている現状で、なぜその税金が女性の社会進出やジェンダー平等のために使われるのではなく、天皇制の維持に使われるのか？
天皇制が存在することで、結局のところ女性が不利益を被る構造が温存されている。もしその税金がもっと女性のエンパワーメントや平等のために使われたなら、社会全体がどれほど良くなるかは明らかだ。
そもそも天皇制は必要か？
最終的に、問いたいのは「天皇制は本当に必要か？」ということだ。天皇制が現代社会に何の役割を果たしているのかを冷静に考えると、その答えは「必要ない」と言わざるを得ない。現代の社会問題、例えばジェンダーギャップや経済的不平等、環境問題などにおいて、天皇制が何かを解決するための貢献をしているとは到底思えない。
「象徴」であることがその存在理由ならば、そんなものに莫大な税金を投入する価値はない。現代において、私たちが求めるべきはもっと実効性のある社会の構造であり、天皇制のような時代遅れの権威主義ではない。
フェミニストとしての結論
フェミニストの視点から見ると、天皇制は現代の社会に必要ないばかりか、有害である。女性の権利や平等を求める私たちにとって、天皇制はその象徴としての役割以上に、古い権威主義と男尊女卑を維持しようとする強力なシンボルでしかない。これを支持することは、女性を含むすべての人々の自由と平等を否定することに他ならない。
天皇制を終わらせる時が来ている。私たちはもっと平等で、公正で、全ての人が自分らしく生きられる社会を目指すべきだ。天皇制はその未来を妨げる障害でしかない。そしてフェミニストとして、その存在自体を否定し、より良い社会のために声を上げ続ける覚悟を持っている。
コメントを残す